性交時に、萎えてしまって挿入が不可能となる障害である。性交時以外の時は勃起が可能である。対人恐怖、緊張症の一種である。
若い男性の勃起障害(E.D. Erectile Dysfunction)としては最も多く、80%を締めている。器質障害はなく性格に起因するものである。
 4〜6歳頃に受ける、マザーコンプレックスによるものと考えられているが、母親がいなくても同じような結果が起きやすい。女性の不感症とは対照的な障害である。
 この様な男性は、女性との交際が少なく、婚前まで童貞の場合も多い。生真面目で男性的な能動性に乏しい。
 知能は高く、高度の学問は修めているものの社会性に乏しい。社会に出ると社会適応性が悪く、その中心は対人関係である。
 男性的な、奢り奢られと言う精神に欠けている。裏でそろばんを弾き、自分の割り勘分だけを払って帰ってしまうような男性が多い。あわよくば、ただ食いをして帰ってしまうような人格の持ち主も少なくはない。
 家庭を持っても給料袋を妻に渡さず、家計費はその日その日の分を渡すという、身勝手なやり方をする。
 EDはErectile Dysfunction(勃起不全)の略で、その前はImpotence(インポテンス)と称していましたが、当患者に対し侮辱的な表現でしたのでEDと改称される様になった。

当所の外来で1995〜2005年迄のn=1025名を対照としてEDを調査した結果である。

1.第一次ED 68% 性交適応期(思春期より初老期まで、14〜55歳)

初回性交期より現在に至る迄性行為が不能か不完全の男性、性格的に引っ込み思案で、男性的な活動性に乏しい。

2.第二次ED 19% 男性的能動性に富み仕事、スポーツ、多趣味等の活動家であるが、勿論性生活の営みは充分であり幸福な家庭生活を楽しく暮らせる夫であるが、結婚後10〜20年後より次第にSexless(セツクスレス)になり、妻と性行為を為してみても不可能な場合が多くなり漸次性欲も衰えてゆく、機会があって他の女性と性行為をしても可能の場合と不可能のこともある。この事を自覚すると性欲は低減してゆき、仕事のストレスがたまってくると、追にはウツ状態になりやすく、非活動的になってしまう。その原因は妻の不感症にある。性行為を断る事が多いからです。

3.中高年ED 13% 健康であると言っても個人差はこの年代では可成りある。

第一次退後期:55〜60歳とすると勃起角度は水平か稍以下となる。早朝勃起は週に1回或いはそれ以上あれば健康と言える。(角度は立位或いは膝立位で測定する)

第二次退後期:61〜70歳ペニスの緊張度は稍軟らかく、女性が側に来ても反射的勃起は難しく膣内射精は次第に難しくなる。

第三次退後期:71〜80歳勃起時に80〜70度以下となり早朝勃起は月0〜2回となり、78〜80歳以上では女性が側に来ても反射的勃起は不可能の事が多いが、女性に前戯してもらえば挿入は可能だが、膣内射精が大変難し苦くなる。然し女性の用手法で時間はかかるが補佐すれば可能である。

健康な老人は90歳位までは前戯として用手法で補佐すれば性行為は可能である。男性はここ迄の性生活を維持すれば健康で長寿は間違いなく、性というものは、日本女性は前戯(Fore play)は殆どしないか、出来ない女性も多い。男性は性行為が出来なくなると必然的に性欲が低下し性退行現象となり性交不能となってしまう。性はこの世の光明である。男性生き甲斐として共に白髪なるまで性生活を続けようとすれば男性も女性も共に幸福ある

此処で女性の性機能には筆者の実験では95歳の老女でもオーガスムに導く事が出来た。この点は女性の方が絶対的に有利である。 この結果はThermo-graphyと膣圧で客観的把握が出来た。

最後に貝原益軒先生の養生訓に「60歳にして接して漏らさず」という有名な教訓があますが、現在長寿の国となりました日本では「60歳にして接して漏らすこと」と変更して下さい。

バイアグラのような薬が出来ても、効果は第一次、第二次EDには効かない。また、性交前に使用しないと効果がない。性生活と言われているが、この様に薬を使いながら生活をすることは自然な生活とはいえない。
また、バイアグラは非常に高価な薬なので、若い家庭には経済的に負担であり、薬の使用が無理な場合が多い。中高年性EDには効果があります。第一次的には負条件がつけられている。老人性のインポテンツには効果がある。
若い人の心因性インポテンツは、訓練療法で治すのが最も適切である。完治すれば、生涯、正常でかつ自然な性生活が可能である。
治療方法は、催眠相談と行動療法を駆使した訓練療法を行うのが
最も適切な手段といえる。